Archive for the 'Log-Takumi Endo' Category

We are proud to present our first public beta version of Phonethica Desktop.

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Mac OS X 10.4 (or later). Universal Binary.
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インハウスレクチャーのためにCIANTに立ち寄ったメディアアート界の巨匠Woddy Vasulka(ウッディ・ヴァスルカ)氏とCIANT LABにて面会.メディアシアター「Kitchen」及びニューヨーク州立大学バッファロー校をプラットフォームに70年代初頭から国際的な活躍を重ねてきた氏には,NTT ICCで1998年に開催された個展「ザ・ブラザーフット」展で大きな感銘を受けて以降,有形無形の影響を受けてきた.Vasulka氏がチェコスロヴァキア出身であることは知っていたが,近年の活動拠点は米国及びドイツだったはずなので,まさかこんなに早く会えるとは思っておらず,望外の幸いとなる.

面会では,氏が現在ZKMで現在開催中の「MindFrames」展のビデオやPhonethica - Rondoのビデオを見ながらテクノロジーアートの過去・現在・未来について論議したほか,階下のレストランに場所を移してからはドキュメンタリーフィルムや映像ジャーナリズムについてもそれぞれの関心事を交換した.欧州でも何かと話題の「不都合な真実」,「ダーウィンの悪夢」,それから奥崎謙三の「ゆきゆきて,神軍」の話しで大いに盛り上がる.

遠藤拓己

MapXXL - Prague

09Jan07

2005年初夏にプロジェクトが採択が決まった欧州連合(EU)のアーティストプログラム,Map XXL (Pepinieres europeennes pour jeunes artistes)がいよいよ始まり,この5日からプラハに滞在を始めました.

  

今年前半はPalac Aklopolis / CIANTという2つのオーガニゼーションにまたがり,Phonethicaプロジェクトを展開していきます.同時に,東京ではNPO法人の設立準備が進んでているほか,2月末にはPhonethica Webのローンチも控えています.今後ともPhonethicaプロジェクトに是非ご注目下さい.なお,プラハ滞在記などはこのサイトの他,以下のプログでもお伝えしていきますので,そちらも是非宜しくお願いします.

「世界に注意を向けること / 方法を探し出すこと / 可能性を散種すること」

遠藤拓己:ディレクター

The Yes Men

05Dec06

2005年10月,ハンガリーのブダペストで開催された「Re:activism」というカンファレンスでPhonethicaプロジェクトの発表を行った.Creative Commons Hungaryのローンチミーティングでもあったこのカンファレンスでは,Lawrence Lessig(Creative Commons)やJimmy Wales (Wikipedia)らによるプレゼンテーションやパネルディスカッションを含む濃厚で刺激的なやりとりが行われたが,このカンファレンスのオープニングイベントで上映され,満場の観客から大きな喝采を受けた「The Yes Men」というドキュメントムービーとそのグループの活動について,ここで改めて紹介したい.(以下ネタバレあり)

Andy BichlbaumとMike Bonannoという二人の米国人によって設立されたこの「The Yes Men」というソーシャルハッキンググループは1999年,当時米国大統領候補であったGeorge. W. Bushのオフィシャルサイト,www.georgewbush.com(当時)と瓜2つのフェイクサイト,www.gwbush.comを立ち上げる.彼らはここで,本家サイトで喧伝されていた数々の美辞麗句(例えばG.W. Bushは自身を”The Environmental Governor of Texas”と称していた)を現実に照らして”修正”(前出の文言を”The Governor of the most polluted state in the country”とするなど)してみせる手法でG.W.Bushの諸政策を徹底的に批評した.こうしたプランキッシュな活動がニューヨークタイムズをはじめとする大手マスメディアに取り上げられたことで手法の有効性を確信した彼らは2001年,今度はWTOのフェイクサイト,www.gatt.orgを立ち上げる(現在も存続中).一見本家WTOのサイトとそっくりなこのサイトでThe Yes Menは,WTOが推進する先進国誘導型のグローバライゼーションの拡大に対し,www.gwbush.comの時と同じく”Identity Theft/Identity Correction”という手法でシニカルな批評を行うのだが,やがて,このサイトを本物のWTOのものと勘違いした世界中のオーガニゼーションから国際会議への出席依頼が舞い込むようになる.彼らはその申し出を喜んで引き受けることとし,WTOの代表として各国のカンファレンスに出席し,プレゼンテーションを行う.

オーストリアのザルツブルグで開催された国際貿易協定に関するカンファレンスでの自由貿易に関する”どこかおかしな”プレゼンテーションを無事に切り抜けた彼らは次第にその内容をエスカレートさせていき,フィンランドで開催されたテキスタイルに関するカンファレンスでは屹立した巨大な男根状の労働者監視モニターを有した黄金の全身タイツを最新のビジネススーツとして大まじめに(そしてもちろんWTOの代表者として)発表することで資本主義社会における「資本」と「労働者」の絶対的な立ち位置の違いを極大化してみせ,米国の大学で催された特別講義においては人間の排泄物を”リサイクル”することで第3世界の飢餓の問題を解決するマクドナルドとのコラボレーションプロジェクトを発表することで,飽食する現代社会が今なお世界の飢餓問題を解決できていないという人類の愚かさを嘲笑する.

オーストラリアでのカンファレンスにおけるプレゼンテーション(彼らは時にそれを”GIG”と呼ぶ)でWTOの”解散”を発表したのちこのDVDとBookletをリリースした彼らはその後も(面が割れないようスキンヘッドにしたり髭をのばしたり大げさな眼鏡をかけたりしながら)精力的に活動を続けており,DowChemicalやHalliburtonのスポークスマンになりすますなどしつつ,今も世界に世界の欺瞞をばらまき続けている.

We live in dark time; laughing is important. We hope have had some laughs reading about our escapades as WTO spokesmen. Unfortunately, the […]

2002年にヨーロッパに移住して以来テレビを持たない生活を続けていたが,2005年にベルリンに滞在した際にはアトリエにテレビがあったので,仕事の合間によくBBC Worldを見ていた(他にはキャプテン翼をドイツ語吹き替えで放送していたのでこれでドイツ語を習得しようと試みていたのだがほとんど上達しなかった).

BBC Worldで特に好きだったプログラムは「HARDTalk」で,ホストを務めるStephan Sackurによる国家元首クラスのゲストへの知的且つ攻撃的なインタビューの技には大いにシビれた.このような番組を可能たらしめているBBCというメディアのあり方に興味が高じ,当時あちこちの書籍を濫読した.さてでは日本のNHKはどうなっているのかと気になった時にAmazon.co.ukから購入したのがEllis Kraussの「Broadcasting Politics in Japan : NHK and Television News」(2000)であった.今回ついにその全訳が日本国内でも出版されたので,ここに紹介したい.

カルフォルニア大学サンディエゴ校国際関係・太平洋研究大学院教授の著者による本書は,戦後日本の民主主義体制成立の謎をNHKのテレビニュースの詳細な分析により考察したものである.NHKの生い立ち,先進諸国の国営・公共放送との差異,NHK内/外の政治的状況までを冷静かつ大胆な構想力で論じているばかりではなく,戦後日本の政治と放送のダイナミックなインタラクションを,多種多様な文献研究を通じて得た膨大且つ緻密なデータを基に解析しており,良質なノンフィクションとしてばかりではなく,学術書としても充分な信頼を獲得している.ジャーナリズムやマスメディアのあり方に関心のある向きはその後のNHKの改革に関する論議のあれこれを思い出しながら読み進めると大変面白いだろう.

以下に本書の目次を記す.

第1章 NHKと放送の政治
第1部 政治をめぐる放送
第2章 国家はどのように描かれているのか
第3章 夜7時のニュースの舞台裏 - ニュースはどう作られるか
第2部 放送をめぐる政治
第4章 NHKはいかにしてNHKになったか - 組織と環境
第5章 NHK会長の人事と政治
第6章 NHK記者の職務と政治
第7章 政治圧力からの脱却はなるか - ニューメディア戦略と組織改革
第8章 ニュースステーションによる挑戦
第9章 政治をめぐる放送と放送をめぐる政治

「NHK vs 日本政治」エリス・クラウス著.村松岐夫,後藤潤平翻訳.東洋経済新報社

遠藤拓己


Project Phonethica

Combining scientific technology and art, Phonethica is an interdisciplinary project which explores the diversity of the world, through the phonetics of its 6,000 languages.