Archive for October, 2005

TU - ベルリン工科大学電子音楽研究所のディレクター,Folkmar Hein氏とミーティング.

来月24日に上記研究所でPhonethica及びその周辺の作品に関するレクチャーコンサートを行う関係で,会場となるスタジオの下見及び内容についての打ち合わせを行った.

レクチャーの会場となるメインスタジオはその筋の音楽家には垂涎の設備を有し,特にコンソールを取り囲むように設置された12台のMeyer製スピーカーとそのフレシキブルなサウンドシステムは出音も含めて大変よく設計されている.ベルリン滞在中はPhonethicaプロジェクトのサウンド面での充実も予定しており,今後のコラボレーションが楽しみである.

また,TU内の別の研究所ではSpeech-Recognitionに関する研究も行われており,そちらとはブダペストでのカンファレンスから戻り次第別途ミーティングを行う予定である.

遠藤拓己

Beneath are images from the presentation in ICHIM (International Cultural Heritage Informatics Meeting) which took place in 21-23 September in Paris.

(photo:nao tokui)

三省堂のPhonethicaに対する理解と好意により貸与された「言語学大辞典」全6巻+別巻」をベルリンの新居にて受け取る.

世界の約3500種もの言語を収録したこの辞典はまさに言語学におけるバイブルであり,その情報量はとにかく圧倒的である(ちなみに一巻の大きさと重さは広辞苑とほぼ同じか,おそらくそれ以上).どれくらいすごいかというと例えばパっと開いた第1巻の504ページは以下のような記述で始まる.

「アラワ語1355」(Br. 話者数不明)Araua(=Arawa)≠Araua1433(=アルア語→パノタカナ語族のパノ語派)クリ−ナ語(Br,に約200人,Pr.に約400人)Curina(=Culina≠Culino1345→パノタカナ語族のパノ語派)=Cuniba(Cunibo1044シピーボ・コニーボ語→パノタカナ語族のパノ語派);方言に,Curiana1309(=Curia),Culino1336 (死語),Culina1327,Culinha1302など.ヤマディ語(Br. 話者数不明)....」

「言語学の歴史と現在を総括し、21世紀の言語研究への新しい基礎を築く、言語および言語学の百科全書」と謳う世界でも類を見ないこの大辞典は,その構想から刊行までに20年という歳月を必要とした.ここに納められている情報はそのまま人類の多様性についての情報である.今後この辞典を多いに活用し,プロジェクトの深度を増していきたい.

遠藤拓己

We had a chance to give a short presentation of Phonethica project in dorkbot TΩKYΩ #00002 (in Machida, Tokyo. 2 October, 2005).

先日 10月2日に町田国際版画美術館で開かれた、ドークボット TΩKYΩ #00002 で、Phonethicaプロジェクトについてのプレゼンテーションを行った。ドークボットは”people doing strange things with electricity”をテーマに、電気をつかって面白いことをやっている人たちが集まって、発想の面白さ/美しさを競いあうイベントである。

今回はコンセプトに関するプレゼンテーションと現時点でできているソフトウェアの簡単なデモを行った。短い時間のなかで以下のような貴重なご意見をいただいた。

単語ではなくて文章を検索できるようにしてほしい。
言語の多様性を感じる「きっかけ」という側面を重視するのであれば、子供が使いやすいプラットフォーム(携帯ゲーム機など)を採用し、ゲーム性を重視することも考えられるのでは。

この場を借りて、多摩美術大学久保田先生、東京工芸大学堀尾君をはじめとした、dorkbot tokyoのスタッフの皆さん、参加者の皆さんにお礼申し上げたい。プレゼンテーションを聞いて、興味を持たれた方は気軽にメールしていただきたい。

以下は、今回のプレゼンで使用したスライド。


Project Phonethica

Combining scientific technology and art, Phonethica is an interdisciplinary project which explores the diversity of the world, through the phonetics of its 6,000 languages.